零売(れいばい)とは、小分け販売の語源となった言葉で、現在では一部の医療用医薬品(病院のお薬)を処方箋なしで販売する仕組みを言います。別名、分割販売とも言われています。 薬剤師が患者さんから症状などを聞き取り、患者さんの求めに応じて適切なカウンセリングや情報提供を行った上で、お薬を販売します。
原則として
・販売可能な医薬品は厚生労働大臣が定める処方せん医薬品以外の医療用医薬品
・薬剤師による対面販売、オンラインの販売は原則不可
・症状や使用歴に合わせた必要な量の医薬品を提供
・相互作用、重複投薬防止のための薬歴管理
症状などによっては病院への受診をおすすめする場合がございます。
医療用医薬品には、処方せん医薬品、処方せん医薬品以外の医薬品、薬局製造医薬品、体外診断用医薬品などがあります。
その中で、比較的リスクの低い医薬品で、交付に処方せんが不要な医薬品を対象として販売するのが零売となります。
そのため、厚生労働省大臣が省令にて定める成分・剤型含む医薬品で処方せんでのみ交付される医薬品、糖尿病・心臓・睡眠導入剤などの販売はできません。病院での診察が必要です。
風邪薬や塗り薬、目薬、漢方薬、一部の医療用検査キットも対象です。
処方せんなしでの販売は保険は適応外となります。
内服薬は10錠300円~、外用薬は1本350円~、漢方薬は1シート(3包)250円~程度からの販売となります。
厚生労働大臣により処方せん医薬品で指定されている医薬品は販売ができません。比較的新しい医薬品は処方せん医薬品に指定されているものが多いです。また心臓病の薬や糖尿病治療薬など比較的リスクが高い医薬品についても処方せん医薬品として指定されております。
販売可能な医薬品かどうか、在庫確認はお気軽にお電話でご連絡下さい。
事前の予約は不要ですが、お薬の在庫がない場合もございますので、事前にお電話又はLINEでご連絡下さい。
〇零売できる医薬品について
処方せん医薬品
→零売不可です。心臓病のお薬や血圧のお薬、糖尿病のお薬、緑内障のお薬などはこちらに分類されることが多いです。
処方せん医薬品以外の医薬品
→零売が可能です。ドライアイの目薬や白内障の目薬、ステロイドの塗り薬、解熱鎮痛薬、咳止め、風邪薬、ビタミン剤、水虫のお薬、アレルギーのお薬、鉄剤、口内炎のお薬、ぢのお薬、漢方薬など
薬局製造医薬品
→薬局で原料を混ぜ合わせて製造している医薬品です。横浜駅の五番街ファーマシーさんが有名です。一部の薬局で取り扱っています。※当薬局では取り扱いがございません。